博士の愛した数式

遅ればせながら小川洋子の『博士の愛した数式』(2003年)を読みました。
学生の頃から数学は大の苦手だっただけに「数字と向き合う」なんてことは全くなく、ましてや数字を「美しい」と感じたことなんてあるはずもなく、という人生でしたが、もしかしたら随分ともったいないことをしていたのかも、と思ったりしました。
その時その時に、自分にとって大切な人との心からの触れ合いが、記憶が80分しかないということさえも乗り越えさせてくれるのだと感じる、とても心暖まるストーリーでした。
ただ、映画化されてから読んだので、博士がどうしても寺尾聡の博士しか頭に思い描けず、自分なりの博士像を作れなかったのが、ちょっと残念ではありましたが。
でももうすぐDVDも発売されるし、ぜひ映画も見てみようと思います。

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