「情報検索」と「ブログ」

9月30日のITセミナーのテーマは「生活に密着した情報検索」。インターネットで何か調べ物をしたいと思って、キーワードを入力して検索しても、何十万ものサイトにヒットして、自分が本当に探したいものになかなかたどりつけないといった経験をされた方も多いことでしょう。そこで、より早く、的確に検索できるノウハウを学びました。
同時に、それぞれの参加者の方の「今、私はこんな情報を探したい!」といったご要望にもお応えすることができました。少人数ならではのセミナーのメリットですね。リピータの方も多く、とってもうれしい思いでした。
次回のITセミナーは10月14日(土)「ブログと掲示板で情報発信」です。今は、とっても簡単にしかも無料で、ブログを作る事ができます。が一方で、著作権や肖像権の侵害やトラブルも数多く起こっています。
自分自身が楽しみながら、情報を発信していく手法を学びます。
皆様のご参加をお待ちしています。

詳細はITセミナーのページをご覧ください>>

職場のハラスメントを考える

「できることなら、裁判をしたくなかった、組織内できちんと対応してもらって、解決したかった。でも、ここでこのまま、自分が黙っていたら、今後もずっと被害が続くと思ったから、それを防ぎたかった」と、異句同音に話された3人。
これは、23日(土)の午後に天満橋の「エル・おおさか」で開催された「研究会職場の人権」の第84回月例研究会での言葉。
「職場のハラスメントを考える-声をあげるということ-」~モラハラ、セクハラ、アカハラのケースをめぐって~ と題したシンポジウムがありました。
パネリストは、それぞれの職場でハラスメントを受けて提訴をした、NAAHの御輿久美子さん、平山みどりさん、Aさん。切実な、でもとっても力強い3人からの報告でした。
なぜこんなひどい言動を受けなければならないのかと、にわかに信じがたいハラスメントを3人は受けてきました。そこには、女性や部下の人権を踏みにじっても、何とも感じない加害者たちの姿があります。
フィナーレは、「NPO法人こえとことばとこころの部屋」の詩人上田假奈代 さんが、平山みどりさんの話を聞いて作った詩を朗読されました。元気付けられる、とっても素敵な朗読でした。
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「(前略)和解勝利 2年間のピリオドは 理想のかたちではなかった
一ヵ月後の勝利報告会のときに 喜んでくれたみんなの顔をみて
やっと実感できた
なかなか声をあげることのできない女性たちの
少しでも励みになれることが
うれしかった(後略)」

モラル・ハラスメントセミナー

9月13日の夜に「モラル・ハラスメント講座-見えにくい心理的な嫌がらせにきづく-」が新大阪近くの会場で開催されました。平日の夜、しかも雨の中を30人近くの方が参加。モラル・ハラスメント被害の深刻さを改めて感じました。
講師は「大阪心のサポートセンター」の心理カウンセラー・田中妙子さん。主に夫婦間での、でも時折職場での事例も含みながらのモラルハラスメントの実態と、被害から身を守る方法についてのお話でした。
夫にお茶を入れると「こんな熱いお茶、飲めるか!」と言われ、翌日冷たいお茶を出すと「こんな冷たいお茶、飲めるか!」と言われる。どのようなお茶が良いかと尋ねると「そんな事もわからないのか!ダメな奴だ!」と罵られる・・・まさにダブルバインド(二重規範)の実例が詳しく話されました。
職場でもよく似たことが起こります。わからない事を上司に尋ねると「そんな事は自分で考えろ!」と言われ、自分で考えて仕事をすると、「勝手な事をするな!」と怒鳴られる・・・何をしても、どちらの方法をとっても、怒鳴られ、罵られ、そして被害者はどんどん自信を失い、自分自身を否定をするようになってしまいます。まさに、職権を濫用したハラスメント「パワー・ハラスメント」といえます。
さらに加害者は、被害者自身に能力がない、自分こそが被害者である、と周囲の人をも操作して、被害者を孤立させ、精神的に追い詰めていきます。まさに狡猾と言わざるを得ないような手法です。
殴られたり、蹴られたりといった身体的暴力を受けたわけではないのですが、精神的にどんどん追い詰められる、まさに人権侵害が起こります。
では、どうしたら被害から身を守ることができるのでしょうか。
それは、「自己尊重感情をとりもどすこと」と田中妙子さん。「相手の怒りを全て自分が引き受けずに、自分の身を守るためにエネルギーを使う」「あるがままの自分を受け入れ、自尊感情を高めることが大切」とのメッセージを伝えてくださいました。