「書く女」-樋口一葉

「書く女」-樋口一葉の人生を描いた二兎社の演劇を大阪の「シアター・ドラマシティ」で観ました。作・演出は私の大好きな演出家の永井愛さん。そして主演の寺島しのぶさんが、味わい深い一葉の姿を見せてくれました。
極貧の生活の中、戸主として母と妹を養うために、24歳というあまりにも短い人生の終焉まで、書いて、書いて、ひたすら作品を書き続けた一葉。「女」というだけで自らの可能性も生きかたも抑圧されていた時代、そして、「時の権力者(政府)」に誰もが、マスコミさえも異を唱えられなかった時代。100年以上も前の時代の物語なのに、今もさほど変らない状況にあることに、今また新たな危惧を感じているのは、私だけではないはずと思うのです。
公演は、まだ全国で続きますのでこれ以上は書きませんが、ぜひご覧いただきたい、お勧めの作品です。

「パワハラ」で教諭が自殺

「パワー・ハラスメントによる自殺」という何とも痛ましい事件が千葉市の中学校で起こりました。10月17日の朝日新聞の報道によると、被害者は千葉市立中学校の50代の男性教諭。彼は今年4月にこの学校に赴任、教務主任を務めていたそうです。が、校長から集中的に叱責を受け、繰り返し怒号を浴びせられるなどしていたといい、市教育委員会はパワー・ハラスメント(職権を背景とした嫌がらせ)に当たると判断、近く校長を処分する判断を固めた、というものです。
ハラスメントは日本語では「嫌がらせ」と訳されていますが、これは「精神的暴力」であり「人権侵害」だとしっかりと皆が認識する必要があります。
特に、このようなパワー・ハラスメントでは、周囲の人たちのパワー・ハラスメントに対する認識と当事者たちへの関わりが非常に重要です。被害者を孤立させない対応が周囲の人たちにも求められています。とはいうものの、絶対的な権力を持つ上司に対して加害行為を止めさせるのは非常に難しいものがあるのも事実です。
これ以上、被害者を出さないためにも、本当に当社の「パワー・ハラスメント予防セミナー」に一人でも多くの方に参加していただきたいと思います。
11月23日(木・祝)には大阪の天満橋駅近くの「エル・おおさか」で「パワー・ハラスメント予防セミナー」を実施します。詳しくは後日ホームページ等でお知らせいたします。

アトリエエムの1周年です

茨木法務局で会社設立の手続きをしたのは、昨年の10月5日。それから丁度1年。アトリエエムは1歳の誕生日を迎えました。この間、皆様には色々な形でサポート、アドバイスをいただき本当にありがとうございました。厚くお礼申しあげます。
最近は、大阪府内のみならず、兵庫県や長野県の会社や自治体からも、パワー・ハラスメントセミナーのお申込をいただくようになりました。
また、以前にパワー・ハラスメントセミナーをしたので、今度は、違うテーマでの社員研修をとのご依頼も受けるようになりました。当社のセミナーを高く評価していただき、本当にうれしい限りです。
今後も事業の幅を広げつつ、でも、着実に丁寧に一つひとつの事業、そして、クライアント様やサポートしてくださる方たちを大切にしながら、2年目を歩んでいきたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
*2年目を迎えて、ブログのデザインを変えてみました。