「書く女」-樋口一葉

「書く女」-樋口一葉の人生を描いた二兎社の演劇を大阪の「シアター・ドラマシティ」で観ました。作・演出は私の大好きな演出家の永井愛さん。そして主演の寺島しのぶさんが、味わい深い一葉の姿を見せてくれました。
極貧の生活の中、戸主として母と妹を養うために、24歳というあまりにも短い人生の終焉まで、書いて、書いて、ひたすら作品を書き続けた一葉。「女」というだけで自らの可能性も生きかたも抑圧されていた時代、そして、「時の権力者(政府)」に誰もが、マスコミさえも異を唱えられなかった時代。100年以上も前の時代の物語なのに、今もさほど変らない状況にあることに、今また新たな危惧を感じているのは、私だけではないはずと思うのです。
公演は、まだ全国で続きますのでこれ以上は書きませんが、ぜひご覧いただきたい、お勧めの作品です。