それでもボクはやってない

周防正行監督・脚本の映画『それでもボクはやってない』の試写会&シンポジウムに行きました。(主催:大阪弁護士会、朝日新聞社)満員の通勤電車の中で痴漢に間違われた主人公の男性を加瀬亮が演じています。物語は彼の取調べと、1年にわたる裁判を中心にすすみます。そこで描かれている「日本の裁判の本当の姿」はなかなか興味深いものでした。痴漢に限らず冤罪は決してあってはならない事で、映画のテーマとなっている法格言「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」の言葉の重さを改めて感じました。
一方現実には、毎日のように痴漢犯罪が報道されていますが、それはほんの氷山の一角にすぎません。その裏には声をあげることもできずに、苦しんでいる多くの被害女性たちがいることも、決して忘れてはならないと思います。
なお、試写会後に行われた、周防監督と笠松弁護士のシンポジウムの模様は15日(月)と20日(土)の朝日新聞で紹介されるそうです。