媚びない美しさ-小倉遊亀

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遊亀という名は「亀が手や足をゆったりと動かして遊んでいるような、そんなおおらかな人生を・・・」という親の思いが込められているそうです。
105歳の人生を終えるまで、ずっと描き続けた小倉遊亀。彼女の100点の作品が兵庫県立美術館に展示されています。
彼女の作品はどれも本当に力強い。椿、梅、山茶花などの植物にも、葡萄、苺、花器などの静物にも生命力があふれています。
そんな中でも一番私が心を惹かれたのは、女性たちの姿でした。
ちょっと小生意気そうで、ちょっと投げやりで、でも、何物にも媚びずに、しっかりと主張している女性たちが不敵な笑みを浮かべているのです。

とりわけ鏡の中の自画像は、「まだまだ人生の折り返し点、しっかりと気張りなさいよ」と50歳の私に語りかけているようでした。
小倉遊亀展は4月4日(日)まで兵庫県立美術館で。HPはこちら>>>