女性が働き続けられる職場環境を

120611blog
6月は、男女雇用機会均等月間。
厚生労働省では、「眠らせていませんか?あなたの職場の女性の力 ~ ポジティブ・アクションで男女が活躍 ~」をテーマに各職場での取組みをすすめようとしていますが、はたして現実は女性が働きやすい職場環境になっているのでしょうか。

2011年度に各地の労働局雇用均等室に寄せられたセクシュアルハラスメントの相談は、約12,200件。
2010年度より500件近くも増加しています。
相談全体に占める「セクシュアルハラスメント」の割合は53%で1位、次いで「結婚・妊娠・出産等を理由とする不利益取扱い」「母性健康管理」と続きます。

そこには、働き続けたくてもやむなく退職せざるを得ない多くの女性たちの姿が見えてきます。
一方で、女性の育児休業取得率は、「87.7%にものぼる」と報告されています。
しかし、ここでしっかりと見なければならないのが、出産を機に約6割の女性たちが退職をしているという現状です。
退職をせずに働き続けた女性の内の8割の人が育児休業を取得した、ということで、全体からみれば、約3割の女性しか育児休業を取得していない、ということなのです。

さらに、現在無職で育児中の女性で就労を希望している人は86%にものぼるのです。
女性が出産・育児をしながらごく普通に働き続けられる職場環境を創っていくこと、そして、さらには女性の管理職が増えていくことが、セクシュアルハラスメントのない職場環境にもつながっていくと思うのです。