「チョコレートドーナツ」

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今、話題の映画「チョコレートドーナツ」を観ました。
ショーダンサーのルディと検事局で働くポールは愛し合い、薬物依存症で逮捕された母を持つダウン症のマルコと暮らし始めます。
が、ルディとポールが「ゲイ」だと周囲にわかると偏見・差別によってマルコと引き離され、悲しい結末を迎えます。
舞台は1979年のカリフォルニア。実話に基づいた作品で、当時の同性愛者への偏見が如実に伝わってきます。

それから35年。
日本では、同性愛者や性同一性障害など「性的マイノリティー」のうち7割の人が学校でいじめや暴力を受けたことがあり、そのうち3割の人が自殺を考えたことがある、と極めて深刻な実態が5月7日に報告されました。実態調査を行ったのは、自殺防止などに取り組む団体「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」です。
このような実態が公表された直後にも関わらず、HIV感染などの予防に向けた兵庫県の啓発活動について、5月16日の常任委員会で井上英之県議員が、同性愛者の生存権、社会権を否定する差別的な発言をしました。
県議員は、いじめや自殺防止の取り組みを率先して進めていかなくてはならないのは言うまでもありません。
発言の撤回と謝罪を早急にすることが必要だと思います。