今年は「職場環境改革」の年に

新年明けましておめでとうございます。

今年6月1日からは大企業に、中小企業には2022年4月1日から「女性活躍・ハラスメント規制法」が施行されます。

一方、昨年末に発表された「ジェンダーギャップ指数」では、日本は153か国中121位でした。
職場ではアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を払拭して、男女格差をなくすことが益々求められます。

アトリエエムは、今年設立15年を迎えました。
ハラスメントのない職場環境の改革をめざして、より一層頑張ります。

本年もよろしくお願いいたします。

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昨年も新旧多くの良い映画と出会うことができました。
特に印象に残ったのは下記です。

「主戦場」
監督:ミキ・デザキ/アメリカ/2019年
「存在のない子どもたち」
監督:ナディーン・ラバキー/レバノン/2018年
「第三婦人と髪飾り」
監督:アッシュ・メイフェア/ベトナム/2018年
「i新聞記者ドキュメント」
監督:森達也/日本/2019年
「家族を想うとき」
監督:ケン・ローチ/イギリス・フランス・ベルギー/2019年

今年の言葉は「they」 一方、日本では…

アメリカの辞書出版社メリアム・ウェブスター(Merriam-Webster)が選んだ今年の言葉は、「they」という代名詞でした。英語を話すときに、出生時の性別に関係なく自認する性別を表す代名詞を選ぶ権利を行使する人が増えていて、「she」や「he」の代わりに「they」などが使われています。複数形だけではなく単数形でも使いますが、動詞はareなど複数形のままです。

一方日本では、トランスジェンダーの女性が、女性として生き、女性トイレの自由な使用を求めて、職場の経済産業省を訴えていた裁判の判決が12月12日にありました。
東京地裁は「日本でも、トランスジェンダーがトイレ利用で大きな困難を抱えており、働きやすい職場環境を整えることの重要性が強く意識されている」「国民の意識や社会の変化に照らせば、自ら認識する性別に即して生活する重要な法的利益の制約は正当化できない」として、国に132万円の賠償を命じました。

経産省側が、トイレを自由に使うためには性同一性障害であると他の女性職員に説明することが条件だとした(カミングアウトを強制した)ことは、「裁量権の濫用であり、違法」との判断を示しました。
さらに原告の上司から「もう男に戻ってはどうか」などと言われたことについても「性自認を正面から否定するもので、法的に許される限度を超えている」として違法だとの判決を下しました。

原告の女性は男性として生まれましたが、健康上の理由で性別適合手術を受けておらず、そのため戸籍は男性となっています。しかし女性は性同一性障害との診断を受け、女性ホルモンを投与して女性として生活しています。

原告の女性は、判決後の記者会見で「トランスジェンダーにもさまざまな人がいる。大切なのは人権を重視した対応。他の女性と同じように扱ってほしい」「多くの職場で(改善に向け)前向きに取り組んでほしいです」と語りました。
原告側弁護団の山下敏雅弁護士によると、性的マイノリティの職場環境改善をめぐって下された初の司法判断だそうです。

経産省には、速やかに職場環境の改善に努めてほしいと思います。

その後、原告、被告の双方が控訴しました。
原告の女性は、トイレの使用制限だけでなく、性別適合手術を受けるまで異動がなかったり、他の女性職員と同じ時間に健康診断を受けられなかったりと違法な処遇があったと訴えていましたが、認められなかったためです。

「セクハラを看過できた時代は終わった」DVD「セクハラ」「パワハラ」2作品を特別セット価格で

171022-blog先日10月14日に、アメリカの映画芸術科学アカデミーは、俳優たちへのセクハラ疑惑が伝えられたハーベイ・ワインスタインプロデューサーの「会員剥奪」を決定しました。これはハリウッド映画界からの事実上の「追放」を意味します。同アカデミーは「あってはならない問題。セクハラを看過できた時代は終わった」との声明を出しました。

まさにその通りです。アメリカでも日本でもかつては、「たかがセクハラ」と軽く扱われてきた時代もありました。しかしもうそのような意識は通用しない時代になったのです。

とはいうものの日本の現状はどうでしょうか。

私は丁度同じ14日(土)に、兵庫県弁護士会主催のシンポジウム「性暴力と刑法~110年目の改正と課題」に参加しました。

弁護士の角田由紀子さん、 法務専攻教授の島岡まなさん達の非常に示唆に富んだお話しを聞くことができました。

「性暴力」と聞くと、知らない人から突然襲われる、というイメージを持っている人もいるかと思いますが、現実には、職場や学校等の上司、友人・知人等からの被害がとても多いのです。

「職場でのセクハラ」は、言葉によるものから性的関係の強要までさまざまなものがあります。いずれも人権を侵害する許されない行為であり、職場からセクハラを払拭しなければ、これからの組織は存続することすらできない、といっても過言ではないでしょう。

今一度、職場での全社員に対する「セクハラ研修」をしっかりと行うことが大切です。

アトリエエムの研修用DVD「セクシュアルハラスメント」(2万円・18分)をご活用ください。

*11月30日までの期間限定で「パワハラを学ぶ」「セクシュアルハラスメント」の2作品を同時購入の場合は、特別セット価格として3万円で購入していただけます。

「セクハラ」「パワハラ」の研修にぜひお役立てください。

詳細はこちら>>>

多様化するハラスメントへの対応が求められています!1月26日(金)に大阪で「相談対応セミナー」開催

170924-blog「ハラスメントの相談と対応セミナー
~適切な相談対応ができていますか~」

今、職場の担当者には、パワハラ、セクハラに加えて、LGBT、マタハラ等多様化するハラスメントへの対応が求められています。
このセミナーでは、相談対応の留意点、行為者ヒアリング等についてロールプレイ等を通して具体的に学びます。
最新の事例や判例を交えて防止対策についても解説します。 

*この機会にぜひご参加ください!!

【プログラム】
パワハラ、セクハラ、LGBT、マタハラ 等
①事例解説(講義)
②相談対応(ロールプレイ・実習指導)
③行為者ヒアリング(ロールプレイ・実習指導)
④判例解説、防止対策(講義)

●日時:2018年1月26日(金)11:00~16:30(開場10:30)
●会場:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)4階 大会議室1
大阪市中央区大手前1-3-49 (京阪・地下鉄「天満橋」駅から東へ350m)
●講師:三木 啓子(アトリエエム代表、産業カウンセラー)
●定員:30人(申し込み先着順)
●参加費:9,000円(資料代含む)
●対象:企業、行政機関、教育機関、労働組合、個人の方等ハラスメント防止に関心を持っている方
●主催:アトリエエム
●共催:ドーン運営共同体
●後援:中央労働災害防止協会、一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団

*チラシ(お申込書付き)こちら180216-2-HAseminar-vol.18-chirashi 
*詳細はこちら>>>

【主催・申込】アトリエエム株式会社
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-4-27-401
info◆atoriem.jp(◆を半角@にしてください)
http://atoriem.jp/
TEL 06-4256-8836 FAX 06-4256-8837

高度プロフェッショナル制度と「働き方改革関連法案」

170916-blog9月28日に召集される臨時国会で、労働についての非常に重要な法案が審議される予定です。「同一労働同一賃金」をめざすために「パート労働法」を「パート・有期雇用労働法」と改称するなどに加えて、「高度プロフェッショナル制度(高プロ制度)」の導入などが一つの法案としてまとめて提出されます。

高プロ制度は「残業代ゼロ法案」「脱時間給制度」「成果型労働」等とも呼ばれており、高専門職で年収が高い人を労働時間の規制から外す制度です。「働いた時間ではなく、成果で評価する」とも言われていますが、「残業や深夜・休日労働をしても割増賃金を支給しなくてもよい制度」です。いわば<労働時間と賃金の関係が切れた制度>であることが重要なポイントです。

長時間労働を防ぐ対策として、「年104日以上の休日取得」等の「健康確保措置」をとることとなっていますが決して十分ではありません。対象者も現在は年収が約1千万円以上となっていますが、変更は法律の改正ではなく厚生労働省の省令で可能となっています。

様々な職場でハラスメントセミナーを実施し、現状を目の当たりにしている三木としては、高プロ制度は働く人たちにとって良い制度とは思えないのです。今後対象者が広がることも考えられ、ますますパワハラや長時間労働が蔓延することにつながるのではないかと危惧しています。

◆「働き方改革関連法案」を検討している厚生労働省の「第140回 労働政策審議会 労働条件分科会」のサイトはこちら>>>

20分で知る「パワハラ」決定版DVD「パワハラを学ぶ」新発売!

170901-DVD-pawaharaお待たせしました!
「考えよう!ハラスメント」シリーズの4作目「パワハラを学ぶ ~基礎から防止対策まで~」が完成しました!

このシリーズは「20分で知る 研修用DVD決定版」として、とても好評で、多くの企業、行政機関、教育機関などでご活用いただいています。

『パワハラを学ぶ』では、パワハラの被害や同僚から相談を受けた時の対応、相手のモチベーションをアップさせる指導法等についてイラストやデータを豊富に盛り込んでわかりやすく解説しています。

このDVDを観て、なぜパワハラが起きるのか、どうすればなくせるのかをしっかりと考えてみてください。
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DVD「パワハラを学ぶ ~基礎から防止対策まで~」
【解説】 三木啓子(アトリエエム㈱代表 産業カウンセラー)
【CONTENTS】
⓵パワハラとは ⓶パワハラの背景 ⓷正しい指導法 ⓸被害を受けたとき ⓹相談を受けたとき ⓺防止対策
【収録時間】20分/日本語字幕付/2017年製作
【販売価格】2万円(税、送料別)<公共ライブラリーでの貸出可>
【製作・著作】アトリエエム株式会社

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※DVD「パワハラを学ぶ」のチラシ(お申込書付き)はこちら170901-DVD-pawahara-chirashi
※アトリエエムの販売物の総合チラシ(お申込書付)はこちら170801-hanbaibutsu-chirashi
※予告編はこちら(you tube)>>>
※詳細はこちら>>>

セクシュアルハラスメント&LGBT セミナー新プログラムで実り多いセミナーに

170626-blog6月22日(木)の「アトリエエムのハラスメントセミナー」には、今回も大阪のみならず各地から色々な立場の方が参加してくださいました。企業や行政機関の人事担当者、大学教員、社会保険労務士の方です。

セミナーへの参加は、2回目、3回目という方もおられて「毎回新しい知識が得られます」とおっしゃってくださるのがとても嬉しいです。

セミナーでは、今年1月の男女雇用機会均等法等の改正をふまえて、セクハラやLGBTについての最新の事例、情報に加えて、職場や教育機関での今後の取り組みなどについて丁寧にお伝えしました。

特にLGBTについては、メモをとりながら熱心に聴いておられる方が多く、今回のようなセミナーの必要性を改めて強く感じました。

講義に加えてロールプレイやディスカッションをすることによって、楽しみながらも大切な知識を身に着けていただくことができました。

<参加者のアンケートの一部をご紹介します>
・とてもわかりやすいセミナーで、ハラスメントについて理解を深めることができました。
・LGBTへの知識不足を痛感しました。大変良い機会でした。
・セクハラに関しては、以前から研修のテーマ等に取り上げられることが多く、関心も大きいようですが、LGBTについてはまだまだ周知されていないように思います。従業員全員が正しい知識を持ち、皆が働きやすい環境でありたいと思います。
・最近のハラスメントの状況が非常に参考になった。
・色々と新しいお話しを聞かせていただき、ありがとうございます。いつもながら大変勉強になりました。

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アトリエエムはこれからもハラスメントの防止に取り組んでいきます。
次回のセミナーは、相談対応を中心とした1日セミナーを開催する予定です。

神戸新聞にも案内が掲載「セクシュアル・ハラスメント&LGBTセミナー」

170618-blog6月22日(木)に開催する「アトリエエムのハラスメントセミナー」。

今回は、ハラスメントの中でも特にセクシュアルハラスメントとLGBTに焦点をあてて、現状や対応、防止対策などについて具体的にお伝えします。

6月14日(水)の神戸新聞でも案内が掲載されました。

この機会にぜひご参加ください。お申込みをお待ちしています。

*チラシ(お申込書付き)はこちら170622-2-(S)HAseminar-vol.17chirashi
*詳細はこちら>>>

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神戸新聞(2017年6月14日(水))

セクハラやLGBTの対応
職場の現状、課題解説
22日、大阪

職場や教育現場でのセクハラ防止に向けたセミナーが22日、大阪市中央区大手前1のドーンセンターで開催される。兵庫、大阪などの企業、行政機関でセクハラ防止を訴え続ける産業カウンセラー三木啓子さんが講師を務める。

今年1月、雇用機会均等法に基づくセクハラ指針が改正。性的少数者(LGBT)社員へのセクハラも事業主が適切な対応をとるよう明確にされた。

セミナーではセクハラやLGBTについての企業の現状と課題、先進的な事例などを話す。企業や労働組合、関心のある個人などの参加を呼び掛けている。

セミナーは午後1時半~4時半。参加費3千円。定員40人。申込はTEL06/4256/8836、info◆atoriem.jp。
(◆を半角@にしてください)

神戸新聞はこちら170614-(S)kobe-shinbun
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ハラスメントセミナー
「セクシュアルハラスメント&LGBT」

【日時】2017年6月22日(木) 13:30~16:30(開場 13:00)
【会場】ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)4階 大会議室3
大阪市中央区大手前1-3-49 (京阪・地下鉄「天満橋」駅から東へ350m)
【定員】40人(申し込み先着順)
企業、行政機関、教育機関、労働組合、個人の方等ハラスメント防止に関心を持っている方
<定員になり次第締め切らせていただきます>
【参加費】3,000円(資料代含む)
<お申し込み後に参加費の振込み方法をご連絡します>
【講師】三木 啓子(アトリエエム代表、産業カウンセラー)
【主催・申込】アトリエエム株式会社
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-4-27-401
info◆atoriem.jp(◆を半角@にしてください)
http://atoriem.jp/
TEL 06-4256-8836 FAX 06-4256-8837

【共催】ドーン運営共同体
【後援】中央労働災害防止協会、一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団

パワハラの被害 3人に1人半数近くは、誰にも相談をせず

170531-blog企業で働く人の3人に1人(32.5%)が、職場でパワハラを受けていることが、厚生労働省の調査で明らかになりました。前回の2012年度の調査よりも7.2ポイント増えています。
パワハラの内容は、暴言などの「精神的な攻撃」が54.9%で最も多く、不可能な業務を強制する「過大な要求」(29.9%)、無視や仲間外れなど(24.8%)が続いています。
心身の変化では、何度もパワハラを受けた人では、眠れなくなった人が36.1%、通院したり服薬をした人が20.9%とメンタルヘルスにも大きく影響していることも明らかになりました。

この調査で注目しなければならないのが、被害を受けた後、誰に相談をしたかということです。
3年前の調査よりは若干増えているとはいえ、社内の相談窓口や人事担当者に相談をしたのは合わせて18.3%にしか過ぎず、半数近くの人が誰にも相談をしていないのです。

パワハラに関しては、政府の働き方改革の実行計画でも対策強化が盛り込まれており、防止対策の検討会が設置されました。
今後の検討会では、法制化も視野にいれたより具体的で実効的な対策がだされることを強く願っています。

各企業でも、防止のための研修(セミナー)と相談窓口の充実をより一層進めていくことが必要です。

パワハラ防止の研修や取り組みについては、アトリエエムにお気軽にご相談ください。

アトリエエムのハラスメントセミナー(6月22日)の詳細はこちら>>>
職場研修(セミナー)の詳細はこちら>>>
厚生労働省のパワハラ調査結果はこちら>>>

「ちゃりんこ」鵜久森典妙 写真展神戸の「いちばぎゃらりぃ侑香」で5月13日(土)まで

170503-blog毎年楽しみにしている映画プロデューサー・鵜久森典妙さんの写真展の季節が今年もやってきました。

13回目となる今回のタイトルは「ちゃりんこ」。

内緒話しているちゃりんこ、何年も働き続けてきたちゃりんこ、嬉しそうに笑っているちゃりんこ。。。
とても表情豊かな自転車が勢ぞろい。
持ち主との間でどんな会話が交わされているのかしら、とあれこれ想像して楽しくなります。

ぎゃらりぃのオーナーで、詩人の玉川侑香さんの詩とのコラボレーションもとっても素敵です。

色んな人や作品と出会えるぎゃらりぃです。

ぜひのぞいてみてください!

写真展の様子を報じた神戸新聞はこちら170429-kobeshinbun

*5月5日には、活動弁士・井上陽一さんによる「活弁ライブ」が開催されます。
1930年の無声映画「右門六番手柄 仁念寺奇談」を井上さんの名調子でぜひお楽しみください!(要予約)
*残席わずかです。必ず事前にご予約ください。
チラシはこちら170505-umonrokubantegara-chirashi

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鵜久森 典妙 写真展 第13回 「ちゃりんこ」
【とき】 4月28日(金)~5月13日(土) 11時~18時(最終日は15:00まで)
【ところ】 いちばぎゃらりぃ侑香 (TEL:078-361-5055)
 神戸市兵庫区神田町38-22
【アクセス】 JR三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
 JR神戸駅より7、9、110系統乗車 「平野市場前」バス停下車(バス道東へ100m)

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活弁ライブ「右門六番手柄 仁念寺奇談」
1930年東亜キネマ京都撮影所(66分)
【とき】 5月5日(祝・金)①11:00~  ②13:30~
【木戸銭】 1,000円(要予約 15席)*残席わずかです。必ず事前にご予約ください。
【ところ】 いちばぎゃらりぃ侑香 TEL:078-361-5055 (11:00~17:00)
神戸市兵庫区神田町38-22