68回目の終戦記念日

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暑い暑い8月に3本の映画を観ました。
「はだしのゲン」(アニメ)/原作・脚本・製作:中沢啓治/1983年 日本
「夏の祈り」/監督・撮影:坂口 香津美/2012年 日本
「最愛の大地」/監督・脚本・プロデューサー:アンジェリーナ・ジョリー/2011年 アメリカ
とても残酷なシーンがあるから、「はだしのゲン」を子ども達には観せたくない、という大人がいます。
確かに、胸が苦しくなって、とても辛い気持ちになるのはわかります。
でも、そこに描かれていることを受け止め、目をそらさずに観ることも大切です。
若い人や子どもたちにもしっかりと事実を伝えていかなければならないと思うのです。

戦争、紛争、内戦・・言葉は違っても、どれも人を殺し、強姦し、土地や物を略奪すること。自分と自分の家族を守るという「正義」や「愛国心」という言葉のもとに。
暴力や力で相手をいくらねじ伏せても、何の解決にもならず、そこからは何も生まれてはきません。
ただ哀しみと憎しみだけが増幅していき、報復という連鎖を生み出すだけなのです。
終わることのない残酷で、悲惨な争いだけが愚かにも延々と続いていくだけです。

「過ちは繰り返しません」と誓ったにも関わらず、「不戦の誓い」を述べずに、戦争への道を歩み出そうとしていることに大きな危惧と怒りを感じているのは私だけではありません。
私たち一人ひとりがまずは正しく過去を認識して伝えること、そして将来のために今、何をしなければならないのかをしっかりと考えなければならないと思います。