ハンセン病問題講演会「正しく知って、正しく行動する」

160217blog大阪の阿倍野区民センターで毎年開催されている「ハンセン病問題講演会」、今年のテーマは「隔離政策のもとで奪われた教育権と教育界が果たした役割」でした。
広島県の盈進(えいしん)学園のヒューマンライツ部の顧問でもある延和聰教頭先生をコーディネーターにシンポジウムは進められました。

誤った国の政策で生まれた偏見や差別によって、学ぶ権利が奪われてきたと語る回復者の方たちの証言は非常に重いものでした。また大阪の2人の教員の方たちからは、現在の学校現場でのハンセン病問題への取り組みなどが報告されました。

今回の講演会を通して繰り返し語られていたのが、現在も岡山県の療養所の長島愛生園で暮らしておられる金泰九(キム テグ)さんの「正しく知って、正しく行動する」という言葉でした。

2月15日には、回復者の家族の方たち59人が、国の隔離政策で家族の離散や苦しい生活を余儀なくされたなどとして、国に謝罪と損害賠償を求めて集団訴訟を熊本地裁に起こしました。

私たちが無関心でいること、真実を知ろうとしないことが偏見につながり、差別を生み出しているのではないでしょうか。「無知」は「罪悪」でもあると思うのです。

まずは、正しく知ることが必要です。
ハンセン病問題についてのアトリエエムのブックレットとDVDをぜひご覧ください。

■ブックレット「ハンセン病問題と私たち」もういいかい~ハンセン病と三つの法律
「もういいかい」映画製作委員会 編
A5判/84頁/700円/2014年9月/アトリエエム(株)発行
大阪・茶屋町の「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 」 神戸の「ジュンク堂書店 三宮店」でも販売しています。

■DVD「もういいかい~ハンセン病と三つの法律」
製作「もういいかい」映画製作委員会
4万円(サブテキスト付)/2014年

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