職場のハラスメントを考える

「できることなら、裁判をしたくなかった、組織内できちんと対応してもらって、解決したかった。でも、ここでこのまま、自分が黙っていたら、今後もずっと被害が続くと思ったから、それを防ぎたかった」と、異句同音に話された3人。
これは、23日(土)の午後に天満橋の「エル・おおさか」で開催された「研究会職場の人権」の第84回月例研究会での言葉。
「職場のハラスメントを考える-声をあげるということ-」~モラハラ、セクハラ、アカハラのケースをめぐって~ と題したシンポジウムがありました。
パネリストは、それぞれの職場でハラスメントを受けて提訴をした、NAAHの御輿久美子さん、平山みどりさん、Aさん。切実な、でもとっても力強い3人からの報告でした。
なぜこんなひどい言動を受けなければならないのかと、にわかに信じがたいハラスメントを3人は受けてきました。そこには、女性や部下の人権を踏みにじっても、何とも感じない加害者たちの姿があります。
フィナーレは、「NPO法人こえとことばとこころの部屋」の詩人上田假奈代 さんが、平山みどりさんの話を聞いて作った詩を朗読されました。元気付けられる、とっても素敵な朗読でした。
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「(前略)和解勝利 2年間のピリオドは 理想のかたちではなかった
一ヵ月後の勝利報告会のときに 喜んでくれたみんなの顔をみて
やっと実感できた
なかなか声をあげることのできない女性たちの
少しでも励みになれることが
うれしかった(後略)」