『ハゲタカ』

090621
「誰かが言った、人生の悲劇は二つしかない。一つは金のない悲劇、そしてもう一つは金のある悲劇」
映画『ハゲタカ』を観ました。NHKドラマの『ハゲタカ』も観ていたのですが、映画には派遣労働者の問題も新たに盛り込まれていて、それはそれで時代を反映した内容にはなっていたのですが・・・何と言ってよいか、面白かったようで面白くなかったようで、面白くなかったようで、面白かったようで、という中途半端な感想を持ちました。
よく言われる言葉に「会社は誰のものか」と言う言葉があります。経営者のものなのか、株主のものなのか、従業員のものなのか云々と。仕組みから言うと株主のものなのでしょうけれど、それを批判するメッセージを発しているのが『ハゲタカ』なのかなと思いました。
私自身は常々会社は従業員のものだと思っています。だからこそ、従業員のモチベーションをいかにしてあげるかを、経営者は考えるべきなのです。それはハラスメントのない労働環境だということはもちろんの事ですが、同時に情報の共有化もあります。
「情報の共有化」というと、すぐに「守秘義務」や「個人情報」と言われます。そんな事は十分わかっています。それはそれで大切な事です。それとは違う意味での本当の「情報の共有化」いわば、「仕事の見える化」が必要なのです。
自分が今している仕事だけを断片的に知るのではなく、組織の中のどこに位置づけられていて、この仕事はどこに向かうのか、顧客にとってどのようなメリットをもたらすのか、ひいては社会にどのような影響を与えるのか、というプロセスを知っている時にこそモチベーションがアップするのです。
「仕事」というのは、当然の事ながら、私は自分自身のためにするものだと思います。が、それが同時に会社に利益をもたらし、社会にも利益をもたらしている、と実感できることが重要です。
あなたの事業所では、情報を的確に与えていますか。情報を与えない、情報が与えられない、というのは大きなパワー・ハラスメントです。
映画『ハゲタカ』のHPはこちら>>