うつ病をわかりやすく描いた絵本『ぼくのなかの黒い犬』

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職場でパワハラを受けて、うつ病になる人が増加の一途をたどっています。
15人に一人が、一生のうちにかかるとも言われている「うつ病」。それぞれ症状の違いはあるものの、辛く、苦しい事には変わりません。
なぜこのような症状が続くのか、自分自身でも納得がいかず、なかなか回復しない状況にいらだち、悩み、自分自身を責めてしまいがちです。

そんな状況を「黒い犬」を登場させてわかりやすく解説した絵本が出版されました。
ちょっぴり愛嬌のある黒い大型犬がシャツのすそを引っ張ってジャマをしたり、体にのしかかって眠れなくしたり、急に現れてつきまとったり。。。
と、男性を苦しめます。そして黒い犬の大好物は、何とストレス!

イラストレーターのマシュー・ジョンストンさんが、20代半ばでうつ病に気付いてから軽快するまでの約20年間の経験を基に描いています。
うつ病特有の辛さや対処法などが、短い文章とあっさりとした絵で、わかりやすく描かれています。

「あなたや知人が黒い犬を連れているとしても、絶対にあきらめないで。現実を認め、家族や友人、医師の力を借りて根気よく歩き続けることで、必ず犬はしつけることができます」とマシューさんのメッセージ。
一度手にとって、ぜひご覧ください。お勧めの一冊です。
『ぼくのなかの黒い犬』マシュー・ジョンストン(オーストラリア在住) 著
メディア総合研究所 2009年11月 出版