神戸に「性暴力のワンストップ支援センター」開設

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「性暴力被害者支援センター・神戸」が4月に設立されます。
3月2日(土)に開催された設立準備会主催のシンポジウム。
代表の田口奈緒さん(産婦人科医)の講演と支援者・サバイバーの人たちによるパネルディスカッションでは、とても貴重な話を聴くことができました。
一番大切なことは、被害者の生命を守ること、絶対に被害者を死なせないこと、そして、衣食住、労働、福祉など生活全般にわたるサポートも必要だと強調していました。
さらには、支援センターに「倫理委員会」などの内規を設けること、支援センターへの要望などを受け付ける「第三者機関による相談窓口」も設置するべきとの提案もされました。

被害者がセカンドハラスメント(二次被害)を受けることがあってはならないのは当然ですが、万一対応に不備があった時には、相談ができる体制を整えるのは非常に大切なことだと思います。
シンポジウムでは、設立準備会のスタッフの人たちの熱意を強く感じました。
現在、ワンストップセンターが設置されているのは、大阪府、東京都、愛知県、佐賀県などごくわずかです。
このようなセンターが各地に開設されることがとても重要であり、それが誰もが安心して暮らせる社会につながっていくのだと思います
そのためには、国も民間に任せているだけではなく、被害者の救済をもっと真剣に考えるべきでしょう。

*「性暴力被害者支援センター・神戸」は、神戸市西区の「なでしこレディースホスピタル」内に開設されます。