「キルギスの誘拐結婚」 林典子写真展

131201blog
誇らしげにポーズをとっている新郎。
その横で、まるで能面のように全く表情のない新婦。

先日、ほんの少しの空き時間に大阪ニコンサロンを訪れた私は、その写真に映った女性たちの姿に大きな衝撃を受けました。
林典子写真展 「キルギスの誘拐結婚」です。(カラー、30点)
中央アジアのキルギスでは、4割の女性が男性に誘拐されて、結婚させられているという。
しかも、一度男性の家に入った女性は、純潔ではないとみなされて、実家に戻ることもできず結婚を受け入れざるを得ず、その後自殺する女性も多いと。

多くの女性の人権が踏みにじられているこの慣習に大きな怒りを覚えます。
同時に、何か月にもわたって、村々を回って女性たちと話をして撮影をして、現状を知らせてくれた林典子さんに、心から敬意を表します。

社会の矛盾や理不尽さを知ったからといって、すぐに行動に移せないかもしれません。
でもまずは、事実を知ることが大事だと思うし、知らなければ変えることもできないと思うのです。

その日、私たちから「知る権利」を奪ってしまう「特定秘密保護法案」が衆議院で強行採決されました。