ハラスメントとLGBT

160814blog7月に、東京で開催された「Work With Pride」の説明会と大阪弁護士会主催の「LGBTs法律問題Q&A」出版記念シンポジウムに参加しました。
どちらも多くの企業や団体の人たちが熱心に講演に聞き入っていて、LGBTをめぐる社会の動きが今、大きく変わりつつあるのを感じます。

LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字です。
LGBTを含むセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)の人たちは、3%~10%存在するといわれています。
同性のカップルに対して「パートナーシップ証明書」発行したり「LGBT支援宣言」を行う自治体もでてきました。
同性カップルやトランスジェンダーに対して配慮をするように就業規則や福利厚生を改正する企業も増えています。

しかし一方では、東京の国立大学の学生がゲイであることをアウティング(本人の了解を得ずに、公にしていない性的指向や性自認等の秘密を暴露する行動)され、大学のハラスメント相談室に相談をしたものの適切な対応がなされなかったために、転落死するというとても痛ましい事件が起こりました。

アトリエエムでは現在、DVD「LGBTを知ろう」を9月の完成をめざして製作中です。

LGBTの人たちを取り巻く現状を理解し、職場や教育現場でどのように具体的に取り組んでいけばよいのかを、イラストやデータ、事例などを豊富に盛り込んでわかりやすく解説しています。

詳細については後日改めてご案内させていただきますが、学校や職場でこのDVDを多くの人に観ていただいて、多様な性のあり方を理解し、誰もが自分らしく生きられる社会になるようにと願っています。