国際女性デーとフラワーデモ

国際女性デー(International Women’s Day)の3月8日(日)の夜、1人の女性がマイクを握りしめながら、30年前―小学生の時に公園で男から受けた性暴力について、静かに語り始めました。
時折涙ぐみながら話すその声に、約100人の人たちは静かに聞き入りました。
私もピンクのチューリップを1輪手に持ってその輪に加わりました。
大阪・中之島の中央公会堂前でのフラワーデモでのことです。

その後次々と女性たちが約2時間にわたって自らの体験を話されました。
自分自身がけがれたように感じ、フラッシュバックやPTSDに苦しみ、セカンドハラスメントを受けさらにうつ病を患って、仕事も退職せざるを得なくなり。。。
長期間にわたるその苦しみに胸が痛くなりました。

フラワーデモは、昨年春の性暴力に対する4件の無罪判決に抗議するために東京から始まりました。
その後全国に広がっていき、今では47都道府県全てで毎月11日の夜に開催されています。
3月は国際女性デーと併せてのデモとなりました。
新型コロナウィルス感染防止のために、デモを延期したり、オンラインでの開催に変更したところもありました。
3月8日をもって毎月の定期開催は一つの区切りを迎えましたが、性暴力を許さない社会に向けて、声を挙げ続ける礎となりました。

今年は、性犯罪に関する刑法の改正の年に当たります。
意思に反した「不同意性交」を性犯罪とするように刑法の見直しを訴え続けていくことが必要だと思います。