フリーランスへのセクハラ、パワハラ
会社に「安全配慮義務違反」の判決

東京地裁は、5月25日にフリーランスの女性に対するセクハラ、パワハラに対して、会社に対して「安全配慮義務違反」として慰謝料の支払いを命じました。

2019年6月に公布された「労働施策総合推進法」等では、フリーランスや就活中の学生に対するセクハラの防止が事業主の措置義務とはなりませんでした。
しかし、会社の安全配慮義務違反を認めたという点では、非常に画期的といえるでしょう。

2019年の調査では、フリーランスで働く人たちのうち、約6割がパワハラ、約4割がセクハラを受けているという実態も明らかになりました。
フリーランスというとデザイナーやライター、講師、俳優など特殊な仕事をイメージするかもしれませんが、会社に勤めながら、副業としてフリーランス(非雇用)で働く人も今増えています。
被害にあっても、誰にも相談できず、苦しんでいる人が多いのです。

どのような就業形態で働いているかにかかわりなく全ての働く人へのハラスメント防止、被害者への救済に対する法整備を早急に行う必要があると思います。

「どっこいショ」と時代を映(み)る

2021年に他界した映画プロデューサー・鵜久森典妙さん、監督・高橋一郎さんの追悼展が5月に神戸・平野で開かれます。
お2人の軌跡を紹介した記事が3月28日(月)の神戸新聞1面の「正平調」に掲載されました。

3/28の神戸新聞はこちら>>

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鵜久森典妙・高橋一郎 追悼「どっこいショ」と時代を映(み)る

2021年に逝去した鵜久森典妙・高橋一郎の追悼展を開催いたします。
2人と映画製作委員会の思い出話に花を咲かせていただけたら嬉しいです。

「映画製作委員会」は、1984年に 鵜久森典妙、保木政男、高橋一郎の3人で神戸を中心とした自主製作グループとして生まれました。
第一作目は、核廃棄物を題材にした「24000年の方舟」。
その後「もういいかい ~ハンセン病と三つの法律~」を初め、多数のドキュメンタリー映画を製作。
それらは数多くのメディアで紹介され、国内外で高い評価を得てきました。
作品の根底には常に「命・人権・環境」という大事なテーマがあり、それを多くの人に届け、一緒に考えていきたいと願っていました。

◆日時
2022年5月2日(月)~5月14日(土)(無料、予約不要)
11:00~18:00(最終日は15:00まで)
◆会場
いちばぎゃらりぃ侑香(ゆか)
TEL 078-361-5055(11:00~17:00)
〒652-0006
兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22
JR三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
JR神戸駅より7,9,110系統乗車
平野バス停下車(バス道東へ100m)
◆上映会・活弁ライブ
2022年5月8日(日)
参加費 1,000円(定員15人、要予約)
13:00 DVD「どっこいショと時代を映(み)る」(約30分)
13:30 2人を偲んでトーク 伊良子 序さん(元神戸新聞社記者)
13:45 活弁ライブ「キートンの探偵学入門」(予定・約50分)
活動写真弁士 大森 くみこさん
▼大森くみこ公式サイト

追悼展のチラシはこちら>>

Gender Equality
国際女性デー

3月8日は国際女性デーです。

ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの実現をめざして、世界中で声を上げ、アクションを起こす重要な日です。

その日の前後に行われた2つのオンラインセミナーに参加しました。
●サヘル・ローズさんの講演「出会いこそ、生きる力」(国連ウィメン協会主催)

●「失敗しないためのジェンダー表現ー現役記者と考える」(日本新聞労働組合連合)

どちらもとても素晴らしい内容でした。
ただ、対面の講演会とは違って、会場との連帯感も作れなかったのが、コロナ禍とは言え残念でした。
遠方でも参加ができたということが、数少ないメリットのひとつかもしれませんが。

17の目標が定められているSDGsの目標5は、Gender Equality(ジェンダー平等を実現しよう)です。

今の日本の現状を見ていると、2030年までにどの位達成できるのかと暗たんたる気持ちになりますが、色々な人が声をあげ、そして行動を起こしている姿に日々勇気をもらっています。

三木も歩みを止めずに、しっかりと前進していきたいと思います。

そして今、一番懸念し、怒りを感じているのがロシアのウクライナ侵攻です。
多くの女性と子ども達が被害を受けています。
暴力では、人の心は縛れません。
さらなる暴力と憎しみの連鎖を生み続けていくだけです。

一日も早いロシアの撤退を強く望みます。

神戸・平野で活動弁士 井上陽一
一周忌特別上映会

神戸・平野のいちばぎゃらりぃ侑香では、2か月に1度「ゆかりんシネマ」として映画の上映会を開催しています。
46回目を迎える2月のゆかりんシネマは、2021年2月9日に他界した活動弁士 井上陽一の一周忌特別上映会が開催されます。
映像に井上陽一弁士の七五調の語りと音楽が入った映画です。
井上陽一弁士を偲びつつ、豪華二本立てで映画をお楽しみください。

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第46回 ゆかりんシネマ 今を語ろう
『血煙り高田の馬場』
『番場の忠太郎 瞼の母』

◆日時 2021年2月6日(日)
 ①10:30~ ②13:30~
◆会場 いちばぎゃらりぃ侑香
 兵庫県神戸市兵庫区神田町38-22
◆申込 TEL 078-361-5055(11:00~17:00)
 要電話予約(各回先着15人)
◆参加費 500円
◆アクセス
 三ノ宮駅より神戸市バス7系統乗車
 JR神戸駅より7、9、110系統乗車 
 平野バス停下車(東へ100mのところ)

チラシはこちら>>>

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの影響で働き方や生活が変化する中、コロナハラスメントやテレワークハラスメントなどのご相談が増えています。
アトリエエムはハラスメントのない社会をめざして今年も頑張ります。
本年もよろしくお願いいたします。

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昨年も残念ながら映画館にはあまり行くことができませんでした。
でも自宅でDVDで観た古い映画にも、現代の社会状況にも通じるいい作品がたくさんあることも、改めて再認識することができました。

特に印象に残ったのは下記です。

「娘は戦場で生まれた」
監督:ワアド・アルカティーブ、エドワード・ワッツ/イギリス・シリア合作/2019年

「ライフ・イズ・ビューティフル」
監督:ロベルト・ベニーニ/イタリア/1997年

「SNS -少女たちの10日間-」
監督:バルボラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク/チェコ/2020年

「真昼の暗黒」
監督:今井正/日本/1956年

「一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策」
監督:高橋一郎/日本/2021年

<<美術展>>
「バンクシー展 天才か反逆者か」

大阪南港ATC Galleryにて

映画製作委員会

2021年もあと数時間となりました。
今年は昨年に引き続いてのコロナ禍で、皆さんにとっても大変な1年となったのではないでしょうか。

三木にとっても公私ともに辛い1年となりました。

アトリエムにとって、大切なビジネスパートナーである映画製作委員会の監督・高橋一郎さんとプロデューサー・鵜久森典妙さんが相次いで亡くなりました。

晩年お2人が取り組んでおられたのが「ハンセン病問題」です。
残念ながら今なお解決しておらず、回復者の方やご家族の方に対して偏見・差別が続いています。
「国家的ハラスメント」ともいえる「ハンセン病強制隔離政策」「無らい県運動」が人々の記憶に根強く残っているからです。
それを払拭し、正しく伝えるような教育も啓発・啓蒙も十分には行われていないからだと思います。

映画製作委員会が製作した「もういいかい~ハンセン病と三つの法律~」「ハンセン病回復者からのメッセージ」を初めとする作品の普及・販売をアトリエエムが受託することとなりました。

今後ともよろしくお願いいたします。
そして、コロナ禍が1日も早く収束して、皆が安心して暮らせますようにと心から願っています。

映画作品の紹介並びに映画製作委員会のHPはこちら>>>

オンライン(オンデマンド)で配信
「ハラスメント規制法後の対応と防止対策」

経済産業省 中小企業庁のHP(YouTube)に三木啓子のセミナー(約60分)がアップされています。
タイトルは「ハラスメント規制法後の対応と防止対策」。
対応と防止について、大事なポイントをコンパクトにお伝えしています。
レジュメ等は(公財)人権教育啓発推進センターのHPの「2各論(1)ハラスメント」からダウンロードできます。

公開期間は、来年2月15日まで。
ぜひご覧ください。

経済産業省 中小企業庁のHP
https://www.youtube.com/watch?v=adwwvdjUgcM

人権教育啓発推進センターのHP
https://www.jinken-library.jp/news/detail/96806/

職場のパワハラ・セクハラ防止セミナー
オンラインで開催

いわゆる「ハラスメント規制法」が公布されて早2年が経ちました。
大企業はすでに2020年6月から施行、中小企業も2022年4月から施行となります。
皆さんの職場では対策が進められているでしょうか。
コロナ対応で多忙だったこととは思いますが、その陰でパワハラ等でメンタルヘルス不調になり苦しんでいる人が大勢います。

2021年12月10日(金)に愛知県労働協会主催で、1日セミナーが開かれます。
Zoomミーティングを使ったオンラインセミナーなので、どの地域からでもご参加いただけます。

職場のハラスメント対策を進めるために、この機会をぜひご活用ください。

セミナーのチラシはこちら>>>

とっても悲しいお知らせです

2021年11月6日(土)に映画製作委員会のプロデューサー・鵜久森典妙さんが亡くなりました。享年73歳。

2019年に肝細胞ガンの再発がわかり、活動を続けながら手術と抗がん剤での薬物療法で病魔と闘っておられましたが、とても残念な結果となってしまいました。

「映画製作委員会」は、1984年11月に 鵜久森典妙さん、保木政男さん、高橋一郎さんの3人で神戸を中心とした自主製作グループとして生まれました。
核廃棄物を題材にした「24000年の方舟」(1986年33分)をはじめ、「もういいかい ~ハンセン病と三つの法律~」など多数のドキュメンタリー映画を製作。
それらは数多くのメディアで紹介され、国内外で高い評価を得てきました。
作品の根底には常に「命・人権・環境」という大事なテーマがあり、それを多くの人に届け、一緒に考えていきたいと願っておられました。

それはアトリエエムの思いとも共通しており、鵜久森さんと映画製作委員会さんには、2008年から研修用DVDをたくさん創っていただいていました。
ほぼ毎年創り続けてきて、12本になります。
「考えよう!ハラスメント」シリーズを初め、いつもとても丁寧に仕上げてくださっていて、感謝の気持ちでいっぱいです。

年に2~3回実施している「アトリエエム主催のハラスメントセミナー」でも、いつも写真撮影をしていただいていました。

また鵜久森さんは神戸・平野の「いちばぎゃらりぃ侑香」で毎年春に写真展も開催しておられました。
毎年テーマを変えて、17回。
阪神間などの身近な風景から、独自の視点で切り取った素晴らしい写真がいつも並んでいました。
このブログの写真も数多くご提供していただいていました。

映画製作に、写真撮影に、ゆかりんシネマに、そして活動弁士・井上陽一の公演と多方面にわたる様々な活動を熱心に、でも、さりげなくされておられた姿が目に浮かびます。

たくさんたくさんお世話になりました。
本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

「映画製作委員会のブログ」はこちら>>>
「映画製作委員会」のHPはこちら>>>

<鵜久森さんの訃報をお知らせしている新聞記事>
★神戸新聞(2021年11月12日)
★毎日新聞(2021年11月12日)
★朝日新聞(2021年11月13日)
★読売新聞(2021年11月13日)

記事はこちら>>>