好評発売中の「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」シリーズに、vol.5のファイナルが仲間入りしました!
この5巻シリーズは、ハラスメントの基礎、メンタルヘルスへの対応、ガイドラインの作成、行為者へのヒアリング、ハラスメント防止5カ条など、それぞれハラスメント防止の取り組みに欠かせない重要なテーマにもとづいて製作しています。
管理職、相談員等の研修からガイドライン(防止指針)の作成まで、多様なニーズにお応えできるDVDです。
今回のvol.5は、2012年1月の三木啓子のセミ ナーを収録、パワーポイントの資料を挿入して、わかりやすく編集したものです。
厚生労働省から出されたパワー・ハラスメントの定義、精神障害の労災認定の基準など国の動向について、先進的な海外の法制度と対比させながら説明。
また、ハラスメントの相談を受ける時に必要な傾聴のスキルや「学習性無力感」を伴う相談者の心理、行為者に対するヒアリングやガイドライン作成の留意点などについて、丁寧に解説しています。
ハラスメント防止の取り組みにぜひDVDをご活用ください!
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「三木啓子のハラスメント相談員セミナー」シリーズ
最新作!vol.5 ハラスメント防止5ヵ条
「知っておきたい!相談体制と防止対策」
vol.4 行為者へのヒアリング
「解決に向けた相談体制から防止対策まで」
vol.3 ガイドラインの作成
「適切な相談対応から防止対策まで」
vol.2 メンタルヘルス対応
「相談員に求められるメンタルヘルスの知識と相談対応」
vol.1 ハラスメントの基礎から
「企業の緊急課題であるパワハラ・セクハラへの対応」
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全ての労働者を、あらゆるパワハラから守る組織を
厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」は「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言取りまとめ」を3月15日(木)に公表しました。
2月4日の三木のブログでお伝えした内容に、参集者(委員)のメッセージが追加されたもので、ほとんど変更はありません。
今回、国が一定の定義と防止対策を示したことは、遅まきながらも若干の前進とはいえるでしょう。
しかし私は、この提言にはまだ多くの課題があると思います。
主には以下の4点です。
1、あいまいな定義
パワハラにあたるかどうかは職場によって異なる場合もあり、各職場で話し合い、認識を共有すべきである、とあいまいな定義になっています。本来、指導とは「相手の能力を引き出すこと」でああり、恐怖心を与えて相手の「人格を否定する言動」はパワハラである、と定義するべきではないでしょうか。
そして上司が部下に対して職場の実態に応じた適正な指導ができるように、しっかりと研修を積み重ねていくことも必要だと思います。
2、組織外からのパワハラ
定義には、パワハラの行為者が同じ職場の人ではない場合も含む必要があります。
取引先、関連企業、乗客、利用者、患者等から不当な要求や嫌がらせを受けたとの相談が、アトリエエムにも数多く寄せられています。
3、非正規労働者へのパワハラ
派遣社員等の直接雇用ではない労働者が受けるパワハラに対して、どの組織が対応するのか-派遣先なのか、派遣元なのか、両者なのか-という責任の所在が非常に不明確だと思います。
4、行政の責任
労働局や都道府県の相談やあっせん制度を充実させて、パワハラを放置している事業所への指導等を強化することも必要でしょう。
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パワハラの防止を進めるうえで一番重要なことは、「自分たちの組織の全ての労働者をあらゆるパワハラから守る」という意識を組織のトップが持つ事ではないでしょうか。
全ての労働者が安心して働ける職場環境をつくるためにガイドラインを各職場で早急に制定すると同時に、意識を高めるために、研修を繰り返し行うことも重要だと思います。
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映画 「もういいかい~ハンセン病と三つの法律~」
「そこは療養所ではなく、収容所のようだった」
映画の冒頭で語る宇佐美治さんの言葉に、私は大きなショックを受けました。
宇佐美さんは、国立のハンセン病療養所である長島愛生園の入所者です。
実は、この映画の製作中に高橋一郎監督から、ハンセン病問題を「ハラスメント」ととらえることができるのではないだろうか、という質問を受けていました。
3年の歳月をかけてこのほど完成との連絡を受けて、先日開催された試写会に行きました。
映画は、三つの法律のもとで国が何を行ってきたのかを、多くの人たちの証言を基に検証しています。
国によるハンセン病患者に対する「絶対隔離、絶滅政策」のもとで、断種、堕胎、過酷な労働、懲戒検束など想像を絶することが、療養所内で平然と行われていたことに、大きな衝撃を受けました。
これこそ、国策のもとに行われてきた「国によるハラスメント」ともいえるでしょう。
特に女性たちの証言には、ショックと共に強い怒りを感じました。
療養所に入所するときには、他の大勢の男性入所者の目の前で、素っ裸で消毒をされるのです。
そして、療養所内で結婚をすれば、しきりも何もない12畳の部屋で、夫婦4組が共に暮らす異様な生活。
妊娠をしたら、強制堕胎、子どもが産まれたら、嬰児殺し。
そこでは、女性たちの意思も人権も全てが奪いとられているのです。
まさに女性に対する暴力です。
映画の中で語られる事は、ほとんどが知らないことばかりでした。
決して過去の物語りでもなく、知らなかった、で済まされる問題ではないと思いました。
ハンセン病に対する「偏見と差別」をもたらしたのは一体誰だったのでしょうか。
国なのか、国の情報を鵜呑みにした人たちだったのか、真実を知ろうとしなかった私たちなのか、をしっかりと考えなければならないと思いました。
映画の中で語られる「もういいかい」の言葉が、胸に鋭く突き刺さりました。
この映画をぜひご覧ください。
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詳細は「もういいかいのブログ」をご覧ください>>>
「もういいかい」映画製作委員会のサイトはこちら>>>
「もういいかい」の公式チラシ
表面はこちら「mouiikai-chirasshi-omote.pdf」をダウンロード
裏面はこちら「mouiikai-chirasshi-ura.pdf」をダウンロード
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<完成披露特別上映会>
【兵庫県立美術館 ミュージアムホール】
3月24日(土) ①10:30 ②14:00
3月25日(日) ①14:00
連絡先 078-331-6100:「もういいかい」映画製作委員会(兵庫県映画センター内)
チラシはこちら「120324-mouiikai-joueikai.pdf」をダウンロード
【(兵庫県)尼崎市女性センター・トレピエ】
4月21日(土) ①10:30 ②14:00
連絡先 078-331-6100:「もういいかい」映画製作委員会(兵庫県映画センター内)
チラシはこちら「120421-mouiikai-joueikai.pdf」をダウンロード
【(兵庫県)尼崎労働福祉会館 中ホール】
4月22日(日) ①10:30 ②14:00
連絡先 078-331-6100:「もういいかい」映画製作委員会(兵庫県映画センター内)
チラシはこちら「120422-mouiikai-joueikai.pdf」をダウンロード
【大阪市立阿倍野区民センター 大ホール】
5月20日(日) ①14:00(一回上映)
連絡先 06-6719-2233:大阪映画センター
チラシはこちら「120520-mouiikai-joueikai.pdf」をダウンロード
参加費:いずれも1,000円(中学生以上)
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