マタハラ防止に向けて研修用DVD 間もなく完成です!

160229blog働く女性の4人に1人が流産を経験している、という非常にショッキングな状況が明らかになりました。労働組合が2011年以降に妊娠・出産をした女性労働者を対象にしたアンケート調査の結果です。

アンケートには「流産の後に上司から、なかった子どもだと思えば、気を落とさなくてもすむ、と言われた」「妊娠を報告したとたんに通勤に2時間以上もかかる支店に異動させられた。仕事を辞めるか、子どもをあきらめろ、と言われている気がします」などの悲痛な声が報告されました。

このようなマタハラ(マタニティ・ハラスメント)を受けている女性は5人に1人、派遣社員では2人に1人にのぼることが、昨年12月の厚生労働省の調査からも明らかになりました。

これらの現状を受けて、2017年1月からはマタハラの防止が事業主の義務となるように法律も改正される予定です。

では、企業はどのように具体的な取り組みを進めていけばよいのでしょうか。ということとどのような言動がマタハラになるのかということを含めて考えていただきたいと、現在研修用のDVDを製作しています。4月完成の予定ですので改めてまたご案内しますが、ぜひご活用いただければと思います。

また、1月に発行したブックレット「セクハラ・パワハラ その現状と防止対策」では、マタハラ、パタハラの最新事例、防止策についても具体的にお伝えしています。こちらもぜひご参考にしてください。

2月24日の神戸新聞でも紹介されましたので、ご覧ください。

ブックレットの詳細と神戸新聞はこちら>>>

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神戸新聞(2016年2月24日)
防げ 職場でのハラスメント
現状と解決策解説 ブックレット発売

職場でのハラスメント予防に力を入れる産業カウンセラー三木啓子さん=大阪市=がブックレット「 セクハラ ・パワハラ その現状と防止対策」=写真=をまとめた。

三木さんは、兵庫、大阪などの企業や労働組合、官公庁でハラスメント防止や人権研修に取り組んでおり、これまでにも啓発用ブックレットやDVDを製作している。

今回のブックレットは、セクハラやパワハラにとどまらず、男性の育児休暇取得を妨げる 「パタニティー ハラスメント( パタハラ)」や、妊娠 ・出産を理由に不当な扱いを受ける「マタニティーハラスメント (マタハラ)」の最新事例を盛り込み、予防解決策を助言。昨年12月に義務化されたストレスチェック制度の解説もある。

64ページ、600円。アトリ エエム TEL06・4256・8836(中部 剛)

「三木啓子のハラスメントセミナー」新プログラムで実り多いセミナーに

160221blog年に3回、定期的に開催している「三木啓子のハラスメントセミナー」は、相談対応、行為者ヒアリング、防止対策を大事にしながら、最新の事例、判例やハラスメントをめぐる社会の状況についてお伝えしています。

2月19日(金)に大阪で開催したセミナーでは、マタハラについての判例解説や厚労省の調査、通達、社会における女性の状況、さらにはマタハラ・パタハラ防止対策についても丁寧にお伝えしました。

またストレスチェック制度については、相談員や人事担当者の方にぜひ知っておいていただきたいメンタルヘルスの知識に加えて、ストレスチェック表に実際に記入をしながら、課題と問題点について参加者の方たちにも考えていただきました。

講義に加えてロールプレイやディスカッションをすることによって、楽しみながら大切な知識を身に着けていただくことができました。

<参加者の方から寄せられた感想を一部ご紹介します>
●本で勉強するだけでは得られない、奥深いところまで学ぶことができました。また自分の職場の問題点も見えてきました。
●ロールプレイも含まれていて、非常にわかりやすかったです。傾聴は受容、共感はするが同調はしない、という事が印象的でした。でも、難しいですね。
●一日のセミナーでしたが、参加者が疲れないように時間配分に工夫がされていて、最後まで集中して参加することができました。情報量が非常に潤沢でとても満足です。
わかりやすい資料と丁寧な説明でとてもよかったです。もっとセミナーの回数を増やしてほしいです。

*次回の「三木啓子のハラスメントセミナー」は、大阪で4月23日(土)の午後に開催予定です。
詳細については後日お知らせいたします。ぜひご参加ください

ハンセン病問題講演会「正しく知って、正しく行動する」

160217blog大阪の阿倍野区民センターで毎年開催されている「ハンセン病問題講演会」、今年のテーマは「隔離政策のもとで奪われた教育権と教育界が果たした役割」でした。
広島県の盈進(えいしん)学園のヒューマンライツ部の顧問でもある延和聰教頭先生をコーディネーターにシンポジウムは進められました。

誤った国の政策で生まれた偏見や差別によって、学ぶ権利が奪われてきたと語る回復者の方たちの証言は非常に重いものでした。また大阪の2人の教員の方たちからは、現在の学校現場でのハンセン病問題への取り組みなどが報告されました。

今回の講演会を通して繰り返し語られていたのが、現在も岡山県の療養所の長島愛生園で暮らしておられる金泰九(キム テグ)さんの「正しく知って、正しく行動する」という言葉でした。

2月15日には、回復者の家族の方たち59人が、国の隔離政策で家族の離散や苦しい生活を余儀なくされたなどとして、国に謝罪と損害賠償を求めて集団訴訟を熊本地裁に起こしました。

私たちが無関心でいること、真実を知ろうとしないことが偏見につながり、差別を生み出しているのではないでしょうか。「無知」は「罪悪」でもあると思うのです。

まずは、正しく知ることが必要です。
ハンセン病問題についてのアトリエエムのブックレットとDVDをぜひご覧ください。

■ブックレット「ハンセン病問題と私たち」もういいかい~ハンセン病と三つの法律
「もういいかい」映画製作委員会 編
A5判/84頁/700円/2014年9月/アトリエエム(株)発行
大阪・茶屋町の「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 」 神戸の「ジュンク堂書店 三宮店」でも販売しています。

■DVD「もういいかい~ハンセン病と三つの法律」
製作「もういいかい」映画製作委員会
4万円(サブテキスト付)/2014年

*ブックレットとDVDのチラシ(お申込書付き)はこちら>>>

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