パワハラの防止 法制化へ

職場でのパワハラを防ぐため、厚生労働省は企業に対して、防止策に取り組むことを法律で義務づける方針を固めました。来年の通常国会への関連法案の提出をめざすとのこと。
防止策をつくって運用する義務が企業にあると明記して、対策に取り組まない企業には、厚労省が是正指導や是正勧告などの行政指導をして改善を求め、それにも従わなければ、企業名を公表することができるとの規定も設ける予定です。

具体的な措置は指針で定められますが、●加害者の懲戒規定の策定 ●相談窓口の設置 ●社内調査体制の整備 ●当事者のプライバシー保護 などを想定しています。
顧客などからの過剰なクレームなども問題になっていますが、いわゆる「カスタマーハラスメント」も企業が取るべき対応を指針で示す考えです。

しかしながら、労働団体等が「パワハラ根絶のためには、禁止規定は不可欠」と強く求めていた「パワハラ行為自体の禁止」は盛り込まれない見通しで、決して十分な対策であるとは言えないと思います。

女性への暴力を考えるシンポジウム
「セクハラの現状と防止対策」

11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。

セクハラ、DV、性犯罪等の被害が後を絶ちません。
どうすれば誰もが安心して暮らせる社会になるのでしょうか。
私たち一人ひとりは、そしてそれぞれの組織はどのように取り組んでいくことが必要なのかを考えるシンポジウムが大阪で開催されます。

三木は、主に「セクハラの現状と防止対策」について話します。ぜひご参加ください。

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トークセッション「暴力の根絶をめざして」
~安心して支援を求められる社会とは~

第1部 基調講演(雪田樹理さん)
第2部 トークセッション

*三木は、第2部トークセッションで「セクハラの現状と防止」について語ります。

●登壇者:
 雪田樹理さん(弁護士)
 遠矢家永子さん(NPO法人SEAN 事務局長)
 三木 啓子(アトリエエム(株)代表)
●日程:2018年11月14日(水)18:30~20:30
●場所:近畿ろうきん肥後橋ビル(大阪市 西区)
●主催:大阪府、共催 いくの学園、近畿労働金庫、連合大阪
●お問合せ:大阪府 府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ

*シンポジウムのチラシはこちら>>>PDF

11月8日(木)18時台
ABC朝日放送テレビ「キャスト」で

11月8日(木)のABC朝日放送の「キャスト」でアトリエエムのセミナーの模様が放送されます。セミナーの他にもパワハラやセクハラの被害を受けた方たちのインタビューも放送されると聞いています。

折しも厚生労働省の労働政政策審議会では、パワハラとセクハラの法制化について、議論がなされています。働く人たちにとって、どのような対策が本当に必要なのかということを、考える機会にもなればと思います。

ぜひご覧ください。

【日 時】2018年11月8日(木)18:15~18:45の間の約10分間
【番 組】ABC朝日放送テレビ「キャスト」