セクハラの最高裁判決について「キャスト」(朝日放送)で25日に解説します

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セクハラについての大事な判決が、2月26日(木)に最高裁から出される予定です。
大阪の会社に勤務している男性2人が、部下の女性社員にセクハラ発言をしたことにより、降格などの懲戒処分を受けたことを不服として、処分の取り消しを求めて会社に対し提訴したというものです。
1審・大阪地裁は会社の処分は有効との判断、一方2審・大阪高裁は処分は重すぎるとして無効と判断したため、会社が最高裁に上告していました。

この裁判については、ここ数日テレビや新聞からコメントを求められていましたが、昨日、アトリエエムの事務所で、朝日放送の夕方のニュース情報番組「キャスト」から取材を受けました。
放送は判決前の2月25日(水)なので、処分が有効、無効それぞれの場合について、企業の対策に今後どのような影響が出るかを解説してほしいというもの。私の担当時間は「60秒」という非常に限られた時間でしたので、ポイントを絞ってお話をしました。

この裁判については、判決後改めてお伝えしたいと思いますが、まずは放送をご覧ください。
朝日放送「キャスト」
2015年2月25日(水)16:58~19:00
セクハラ裁判については、17:15頃から約7分間放送予定
*時間は進行によって変更になる場合があります。

活気に満ちた「ハラスメント相談員育成セミナーvol.3」最新情報とネットワークの場に

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うなずきながら熱心にメモを取る人、一言も聞きもらすまいとじっと話に聴き入る人。
2月14日(土)の「三木啓子のハラスメント相談員育成セミナーvol.3」には、初めての土曜日開催に全国各地の企業や大学、労働組合の方などが参加してくださいました。相談対応や行為者ヒアリングのロールプレイにも積極的に取り組んで、とても活気に満ちたセミナーとなりました。
「毎回新しい気づきと、最新の情報が得られる」と私のセミナーに参加するのは2回目、3回目という人も多くおられます。

講義では、2014年10月23日の最高裁でのマタハラに関する判決、その後、1月23日に厚生労働省から各地の労働局に出された均等法、育休法の「解釈通達」について話をしました。また、2月26日には最高裁からセクハラについて、企業や大学にとって大変重要な判決が出される予定で、その内容についても解説しました。
さらに今回は「押さえておきたい!ハラスメント研修のノウハウ」が新プログラムとして登場。グループディスカッションでは活発に意見がだされ「早速職場研修で活用します」との声も聞かれました。
コーヒーブレイクでは「ハラスメント防止の取り組みについて、情報交換をしませんか」と呼びかける人がいたり、東京と広島から来られたお2人が「新大阪駅まで色々お話をしながら帰ります」と一緒に帰られる姿もありました。このセミナーが皆さんのネットワークを広げる場にもなっていることを本当に嬉しく思います。
2015年度は、ハラスメント防止に関心のある方に幅広く参加していただきたい、との思いから「三木啓子のハラスメントセミナー」を開催します。
大阪会場:6月12日(金)11:00~17:00
東京会場:10月2日(金)13:00~17:00
ぜひご参加ください。

今回のセミナーで、皆さまから寄せられたアンケートを一部ご紹介します。
●セミナーは、期待通りで良かったです!組織として何をすべきか、まずは講師を呼んで研修をして相談窓口を設置したいと思います。
●最新の情報を含んだセミナーで大変勉強になりました。充実した内容のセミナーなので、もっと学びたい、時間が欲しい、と感じました。
●4月から初めて相談員を務めます。これからしなければならない相談業務が体系的に頭の中で整理されました。直近の裁判なども取りあげていただき、他社などの状況もよく理解できました。
●ハラスメント、特にパワハラについての説明が多くあり良くわかりました。全体的に分かりやすい言葉で具体的な説明だったので、良く理解することができました。
●ロールプレイを通じて、色々な立場を体験することができて良かった。自分の心の動きに驚きました。
●以前に参加したセミナーの復習と後半は新たな内容で大変勉強になりました。特に「研修のノウハウ」は職場での研修にすぐに役立てられそうです。6月のハラスメントセミナーには、職場から何名か参加できるようにしたいと思います。

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均等法、育休法の「解釈通達」はこちら>>>

行為者(加害者)研修「グループセミナー」

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先日、大学でのセクハラの行為者(加害者)に対する研修に関する講座に参加をしました。講師の井上摩耶子さんは、25年間にわたりフェミニストカウンセラーとして幅広い活動をしておられ、経験に基づいたとても興味深いお話を聴く事ができました。
講義の後、参加者からは活発な意見が出されましたが、大学においても行為者に対する研修にとても苦慮している状況が出されました。

アトリエエムでは、主に大学に向けて「グループセミナー」を実施しています。
行為者を含む3~4人で、ディスカッションを中心とした研修を4回にわたって行い、他の大学の事例や判例の解説なども交えながら、被害者の心理や組織の問題点などを考えていきます。
終了後には、組織の問題点と今後の取り組みについてレポートを添えて提言します。
グループセミナーの利点は、セクハラは行為者だけの問題ではなく、その背景には組織としての問題が隠れていることを共有できる事です。

詳細はアトリエエムにお気軽にお問い合わせください。
グループセミナーのご案内はこちら>>>