憲法記念日-阪神支局襲撃事件を忘れない

異例のゴールデン・ウィークー今年は「ホームステイウィーク」でしたがーも今日で最終日となりました。
緊急事態宣言が延長され、不安な日々がまだしばらく続きます。

33年前、1987年5月3日の夜の事件に私はとても大きな衝撃を受けました。

兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に、男が侵入して散弾銃を撃ち、当時29歳の小尻智博記者が死亡、犬養兵衛記者が重症を負いました。
「反日分子には極刑あるのみ」との犯行声明文が「赤報隊」を名乗る団体から出されましたが、容疑者逮捕には至らず時効を迎えました。

小さな声、自分とは違う価値観・考え方に耳を傾ける、というのは誰にとっても大事な権利であり、義務であると思います。
それを暴力で封じ込める、あるいはその声を封殺しようと相手の人権を侵害するということが許されていいはずはありません。

朝日新聞の世論調査では、いまの憲法を変える必要があるかどうかを尋ねると、「必要がある」43%、「必要はない」46%でした。
「必要がある」と答えた人でも、現政権のもとでの改憲には35%が「反対」と答え、改憲論議についても53%が「急ぐ必要はない」としています。

「基本的人権の尊重」「国民主権(民主主義)」「平和主義の戦争放棄」を明言している現憲法を変える必要はない、と私は思います。