セクハラに対する認識の低さに批難の声

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6月18日(水)、東京都議会で晩婚化や晩産化の対策について質問をした塩村文夏議員が、男性都議から「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などのセクハラ発言を受け、議場には笑い声が広がりました。発言した議員は雲隠れの状態。
塩村議員の人格を否定するセクハラであり、さらには、少子化という社会構造の問題を個人の問題にすり替えています。
また、発言者の処分を自民党と都議会議長に求めたのもの、発言者を特定する努力すらせず、うやむやにしようとしていることに、強い憤りを覚えます。

全国の都道府県労働局雇用均等室に寄せられた昨年度の相談結果に「セクハラに関する相談は依然として多いが、特に婚姻、妊娠、出産等のマタニティ・ハラスメントの相談の増加が顕著である」と厚生労働省が発表したのが、5月29日(木)のこと。
職場でセクハラや嫌がらせを受けて、働きたくても働き続けられない悲痛な女性たちの声が、相変わらず多く寄せられています。

男女雇用機会均等法のセクハラに関する指針が7月1日から改正されます。セクハラの防止には「男は仕事、女は家事・育児」といった性別役割分担意識を変える事が重要であることや同性に対する言動もセクハラに含まれることなどを明示すること、とされています。
企業は、現在のセクハラ防止指針(ガイドライン)を改訂して、より一層セクハラの防止に努めることが必要です。
男女雇用機会均等法施行規則の改正についてはこちら>>>
労働局雇用均等室に寄せられた相談状況はこちら>>>